特別養護老人ホームとは？特別養護老人ホームの仕事内容や就職の注意点を徹底解説！

特別養護老人ホーム（特養）は自宅で生活することが難しく、常に介護を必要とする方が利用する施設です。

特養には「従来型」と「ユニット型」の2つのタイプがあります。「従来型」は数人で相部屋として使用するつくりになっており、施設全体で介護を行う施設です。

一方で「ユニット型」は居室がすべて個室となっており、10名程度を1ユニットとして少人数の介護を行う施設です。

今回は、特別養護老人ホームでの働き方についてご説明します。

特別養護老人ホーム(特養)の入居条件と介護対象について

特別養護老人ホームにはさまざまなケースの入居者がいます。

入居条件としては、

• 要介護3以上の65歳以上の方
• 要介護3以上で特定疾病が認められた40歳～64歳の方
• 要介護1～2の特例により入居が認められた方

のうちのどれか一つを満たしている必要があります。

看護師の常駐義務がないため、24時間の医療ケアが必要な方は入居できない可能性があります。

特別養護老人ホームのお仕事は？

特別養護老人ホームでの仕事は施設の入居者に寄り添い、毎日を快適に過ごせるようサポートすることです。

特別養護老人ホームの業務内容としては入浴介助、食事介助、排泄介助、健康管理などがあげられます。

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入浴介助

特別養護老人ホームは介護度の高い入居者が多く、1人で入浴できる方が少ない傾向です。

車いすの状態での入浴介助、認知症の方の安全面の見守りのほか、着替えの手伝いや健康状態チェック、髪を乾かすこといったことも入浴介助に含まれます。

食事介助

1人で食べることが難しい方や食事の見守りが必要だったりする場合が多く、入居者によって食事内容や調理方法を変えて提供します。

また、食べるスピードなどにも配慮することで、誤嚥（ごえん）を防ぐ目的もあります。食後の口腔ケアも食事介助に含まれます。

排泄介助

排泄介助はトイレへの誘導やおむつ交換などデリケートな側面を持つため、特に配慮が求められる介助です。

入居者気持ちに寄り添い、尊厳を傷つけないように十分注意しながら丁寧で手際のよい対応が求められます。

健康管理

入居者の健康管理も重要な業務です。ほとんどの場合、担当の医師による定期診療があるので、その際に入居者の健康状態を医師に報告し、病気の早期発見に繋げます。

特別養護老人ホームの業務内容と一日の流れ

日勤業務の流れの例

他にも空いた時間に入居者の方とのコミュニケーションをとることも大事です。

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夜勤勤務の場合は？時間帯と業務内容

夜勤勤務の場合も業務内容は日勤と大きく変わりません。

夜勤の業務の流れの例

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仕事のやりがいと注意点とは

特別養護老人ホームは要介護度3以上の入居者が多く、業務内容も多岐に渡るため、常に迅速かつ丁寧な判断や行動が求められます。

慣れないうちは業務が滞ってしまう可能性も考えられますので注意が必要です。

落ち着いて業務を丁寧にこなしていくことで、自らの介護技術の向上を実感することができ、業務に慣れるにつれ、やりがいを感じやすくなっていくのではないでしょうか。

また、入居者の意思を尊重しながら寄り添う必要がありますので、コミュニケーション能力も非常に大切です。積極的に入居者の方とおしゃべりなどをして意思疎通を図るようにしましょう。

知っておくべき特別養護老人ホーム(特養)の特徴

特別養護老人ホームには勤務する上で知っておくべき特徴がいくつか存在します。 しっかりと把握していくことで、実際に働くことになった際に役立てることができます。

勤務施設によって福利厚生は様々

特別養護老人ホームの運営の多くは社会福祉法人が行っており、国や市町村自治体からの助成金や税金面での優遇措置など援助を受けていることがほとんどです。

また、利用料が比較的安いため入居希望者が多く、特別養護老人ホームは安定した収入を得やすい傾向にあります。

そのため、従事スタッフは手厚い福利厚生を受けられる場合が多く、特に賞与や退職金などが充実している施設が多いです。

気になるお給料は？資格を取得することでお給料が上がる？

厚生労働省の令和2年度介護従事者処遇状況等調査結果データによると、常勤で資格を保有していない場合の平均月給は約30万1千円です。一方、資格を保有している場合の平均月給は約35万3千円と、その差は約5万2千円。

※参考：厚生労働省「令和2年度介護従事者処遇状況等調査結果」

特別養護老人ホームでは、資格が無くても勤務できる場合もありますが、資格を取得していることで給与額に違いが出るのは明確なようです。

※参考：厚生労働省「令和2年度介護従事者処遇状況等調査結果」

特別養護老人ホームで勤務する場合は、資格を取得することでお給料アップが期待できるといえます。

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特別養護老人ホームの人員配置は？

基本的に特別養護老人ホームの人員配置は「3：1」です。

「3：1」とは、入居者3人に対し、常勤の介護（看護）スタッフが1名配置されるというものです。

いつも基本の人員配置が適応されるわけではなく、シフトによりスタッフ人数の少ない日や時間帯は1名のスタッフが変則的に対応するという場合もあります。

介護の転職は特別養護老人ホーム(特養)がおすすめ

介護職の転職には特別養護老人ホームがおすすめです。
勤務する際のメリットとデメリットを踏まえ、魅力を紹介いたします。

特別養護老人ホームで働くメリット

入居者の数が多く、さまざまな介護を担当することができます。そのため介護技術のスキルを向上させることができます。

また、特別養護老人ホームにはケアの質を向上させるための委員会の設置が義務付けられています。

定期的な研修も義務付けられているため、介護に関する学びの機会が多い点もスキルアップに繋げることができます。

特養で働くことでスキルアップを図れるため、どの職場の介護現場へ行っても通用する介護のスキルを身に付けることができるとも言われています。

特養を運営している多くが社会福祉法人なので、お給料や福利厚生が充実しているというメリットもあります。

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特別養護老人ホームで働くデメリットは？

特別養護老人ホームは他のサービスに比べ介護度の高い入居者を受け入れています。

そのため介護職員には一定の介護に関する知識や技術、経験値が求められるため、職務のハードルが高いと言えます。

まとめ

特別養護老人ホームはさまざまなケースの入居者がおり、多くの業務を迅速かつ丁寧にこなすことが求められる現場です。

また、入居者の意思を尊重し、寄り添いながら業務を行う施設であるため、入居者とのコミュニケーションが大切になります。

慣れないうちは大変に感じることも多いかもしれませんが、研修制度やサービスの質を向上させるための委員会の設置が義務付けられているなど、介護職員としてのスキルアップには適した現場でもあります。

介護職員としてさらに技術を向上させたい方には特におすすめの職場であるといえるのではないでしょうか。

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