介護の仕事研究

訪問介護事業所とは?訪問介護事業所の仕事内容や就職の注意点を徹底解説!

訪問介護事業所とは?訪問介護事業所の仕事内容や就職の注意点を徹底解説!

訪問介護は、訪問介護員(通称ホームヘルパーと呼ばれています。)が要支援・要介護の利用者の自宅に直接訪問し、身体介護(食事介助・入浴介助・排泄介助など)、生活支援(調理・掃除・買い物など)、通院などの移動のための乗降介助を行う介護サービスです。

利用者が自宅にいても自立した生活を送ることができるようにすることを目的としています。

今回は訪問介護事業所のお仕事についてご説明いたします。

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訪問介護事業所の特徴と対象者

・特徴
訪問介護には、2種類あります。

1.指定訪問介護
要介護1~5の認定者へ、ご自宅で入浴・排泄・食事等の介護、掃除やお買い物などの日常の世話をします。
2.介護予防訪問介護
要支援1、2の認定者へ、ご自宅で介護の状態が悪化しない防止のための支援をします。

・利用できる対象者
要支援1~2、要介護1~5の方が対象となります。
介護度によって違いはありますが、介護認定を受けていれば、誰でも利用できると言うことになります。認知症のある方も対象になります。

要支援1~2の利用者の場合、要支援から要介護状態に進行してしまうのを予防することが目的のため生活介助がメインとなります。

訪問介護事業所のお仕事は?

訪問介護事業所に在籍する訪問介護員は、事業所から利用者の自宅を訪問し介助を行います。(スケジュールによっては、利用者の自宅に直行する場合や直帰する場合もあります。)

介助内容は、掃除や料理・洗濯といった家事や買い物などの「生活支援」、食事・入浴・排泄などの「身体介助」がメインですが、必要と判断されれば通院の付き添いや移動の際に利用する車両の乗降、受診の手続きといった支援も行います。

訪問介護員は自転車や車などを使って一日に複数の利用者の自宅を訪問し、ケアマネージャーが毎月作成するケアプランをもとに介助を行います。

訪問時に利用者の健康状態や業務内容を記録し、ケアマネージャーに報告することも業務内容の一つです。

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訪問介護事業所の業務内容と一日の流れ

訪問介護業務の一日の流れを一例としてご紹介いたします。

8時00分~出勤後、訪問予定の利用者の確認や準備を行います。
8時30分~Aさんの自宅へ移動し、朝食の準備と食事介助を行います。
9時45分~Bさんの自宅へ移動し、食事介助と部屋の掃除を行います。
11時00分~事業所に戻ります。事業所内で意見交換や書類整理を行います。
12時00分~休憩します。
13時15分~Cさんの自宅へ移動し、昼食の準備と食事介助を行います。
14時00分~Dさんの自宅へ移動し、入浴介助と買い物の代行を行います。
15時00分~Eさんの自宅へ移動し、入浴介助、夕食の準備と食事介助を行います。
16時30分~事業所に戻ります。ケアマネージャーとの情報交換や報告書の作成などを行います。また、翌日の訪問先の確認や準備を行います。
17時00分~退勤します。

ほとんどの訪問介護事業所はシフト制のため、遅い時間から出勤して業務を行う場合もあります。1日に多くの利用者の自宅を訪問するため、スケジュール管理が重要です。

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夜勤勤務の場合は?時間帯と業務内容

訪問介護事業所では夜勤勤務がある場合はあまり多くありません。

ただし、夜間対応型の訪問介護サービスを行っている事業所の場合は夜勤勤務にも対応する必要があります。

また、重度訪問介護や障がい者支援を行っている事業所の場合も夜勤勤務が必要な場合があります。

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仕事のやりがいと注意点とは

訪問介護は利用者と1対1で向き合い、それぞれに合わせた介護やケアをするため一人ひとりの利用者と関わる時間が長く、人間らしさを伴った介護をすることができます。

難しい部分もあるとは思いますが、良好な関係を築くことができたときは感謝の言葉を直接伝えてもらえるため、喜びとやりがいを一層感じられるでしょう。

注意点として訪問介護はマナーに気を付けなければならない点があげられます。

利用者に不快な思いをさせないよう、言葉遣いや服装、身だしなみに気を配ることが必要です。

適切な敬語が使えなかったり、服装に清潔感がなかったりする場合は訪問先の利用者からの苦情に繋がります。

事業所の品位を疑われかねないため訪問介護員としての意識づけが大切でしょう。

知っておくべき訪問介護事業所の特徴

訪問介護事業所には勤務する上で知っておくべき特徴がいくつか存在します。
しっかりと把握していくことで、実際に働くことになった際に役立てることが可能です。

勤務施設によって福利厚生は様々

訪問介護員としてフルタイムで勤務する場合は福利厚生が充実している場合が多いです。福利厚生の中で、資格取得研修を取り入れているところがあります。

無資格の方でも資格取得の研修を受けることができるので、スキルアップにつながります。

また、昇給・賞与・退職金など待遇面の福利厚生が充実している法人もあります。

自分の状況に合わせて、福利厚生が魅力的な法人を探してみるのもいいでしょう。

気になるお給料は?資格を取得することでお給料が上がる?

厚生労働省の調査によると、訪問介護事業所に勤める常勤の方(保有資格あり)の平均月給は約30万6千円です。保有資格別の平均月給額は以下の通りです。

資格名平均給与
介護福祉士314,440円
社会福祉士313,300円
介護支援専門員340,800円
実務者研修
(介護職員基礎研修およびヘルパー1級)
310,430円
介護職員初任者研修
(介護職員初任者研修およびヘルパー2級)
307,410円

※参考:厚生労働省「令和2年度介護従事者処遇状況等調査結果

訪問介護の仕事に携わるなら、介護資格の取得が必須です。

現在は無資格で訪問介護員を目指したいという方は、資格取得支援制度を設けている事業所をチェックしてみてはいかがでしょうか。

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訪問介護事業所の人員基準は?

訪問介護事業所には、事業の管理者・サービス提供の責任者・訪問介護員(ホームヘルパー)をそれぞれ定められた人数の人員を配置する必要があります。

管理者

管理者は訪問介護事業所の責任者のため、管理業務に専従することのできる常勤者であることが原則です。

ただし、管理事業所の訪問介護員として業務にあたることや、同じ敷地内の他の事業所、施設の業務と兼務することは可能です。

サービス提供責任者

40名の利用者につき1人以上をサービス提供の責任者として配置する必要があります。

また、利用者の端数が増える場合も1人以上の人員を増やす必要があります。

サービス提供責任者は、介護福祉士や実務者研修修了など厚生労働大臣の定めた要件を満たしていることが前提で、専ら訪問介護業務に携わる常勤者でなければなりません。

訪問介護員(ホームヘルパー)

指定訪問介護のサービス提供に従事する介護士や看護師(介護福祉士・介護職員初任者研修・正看護師などの資格を有する者)を常勤換算方法で2.5人以上配置する必要があります。

常勤換算方法で2.5人以上とは、<訪問介護者の合計勤務時間÷常勤職員の所定労働時間>の公式に当てはめたとき、算出された結果が2.5以上であることを指します。

なお、これらの基準は都道府県によってそれぞれ異なる場合があります。

介護の転職は訪問介護事業所がおすすめ

介護職への転職に訪問介護事業所を考えている方に向けて、勤務する際のメリットとデメリットを踏まえ、魅力を紹介いたします。

訪問介護事業所で働くメリット

先述したように事業所が資格取得支援制度を設けている場合は、勤務しながら資格取得講座を受講することが可能となります。

そのため実務経験のない方や資格を保有していない方でも働き始めることができます。

訪問で移動する機会が多いので気分転換がしやすい点は施設内で業務をし続けるのが苦手という方には特に嬉しいメリットであるといえます。

プライベートを大切にしながら続けたい場合はパート勤務や登録ヘルパーとして働くなど融通が利きやすい環境であるともいえます。

また、基本的なサービスが利用者との1対1のサービスになるので、仕事中に職場の人間関係に悩まされないというメリットもあります。

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訪問介護事業所で働くデメリットは?

デメリットとして施設ほど給与が安定しない点があげられます。

比較的勤務時間に融通がきく仕事ではありますが、施設のように夜勤でさらに高収入を目指すといった働き方がしにくい点は、人によってはデメリットとなりうる可能性があります。

どのような人が向いているの?

どのような人が向いているのか、具体的に見ていきましょう。
1.掃除や家事をするのが好きで柔軟に対応できる
利用者さん自身のものを使って、利用者さんが希望するやり方で行うことを求められます。素直に対応でき、世話好きで明るい方や家事や掃除が好きな方は、利用者さんに喜んでもらえますよ。
2.責任感がある
施設介護と違い、他に頼れるスタッフがいません。いつもと違うことが起こったり状況が違ったりしても、臨機応変に対応し介護しないといけません。また、他のスタッフの目がないからといい加減なことをしてしまうと、トラブルになったり不快な思いをさせたりしてしまいます。
思いやりを持って介護をすることが大切です。

介護の基本的な心構えは、訪問看護も同じです。明るく笑顔で元気にできる人なら、スキルを学ぶことができるので大丈夫です。

まとめ

訪問介護事業所は利用者の自宅を訪問し介助を行うサービスを行います。

シフト制で働くことがほとんどなので、時間の融通をある程度利かせることができ、実務経験が少ない方でも介護の仕事を始めることができる仕事です。

訪問介護は利用者の方と1対1の関係を築いて介助を行うため、難しさもある反面やりがいを感じやすいといえます。

訪問介護での介助は、利用者一人ひとりの生活環境や身体の状態が違うので、それぞれの方に合った介助やコミュニケーションを行う必要があります。

一人ひとりに寄り添った支援をしたい方や、プライベートと介護の仕事を両立させたい方にはおすすめの職場であるといえます。

 

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